2015年1月13日火曜日

Once Upon A Summertime

いつかの夏、あなたは覚えてる?...
私達、小さなお花屋さんのまえで足を止めたわね。

あなたは、輝いている勿忘草の花束をわたしに買ってくれた。

丁度今日みたいな夏の日、
私達は、笑顔に満ちた、しあわせな午後を過ごした。
カフェでこっそりキスをしたりもしたわね。

あなたは、私にとって木に咲き誇る花よりも甘く、
どんな女の子よりも私は、誇らしかった。
まるで、パリの市長から、全てを任されたかのように。

いまは、違う冬が来て、そして去り
餌をあげていた、あの公園の鳩達も飛び去ってしまった。
だけど私は思い出すの。闇夜の鐘のが鳴る度に
あなたがわたしを愛してくれたあの夏の日を。




Once Upon A Summertime
元々、シャンソンの曲を、ジョニーマーサーが英詞をつけたからでしょうか?ジャズの詩には珍しく、叙情的な歌詞。神田川や、22歳の別れの様な、そんな雰囲気さえします。

Blossom Dearieも歌っていますが、私はこのMonica Zetterlundと、Bill Evans TrioのOnce Upon A Summertimeが好きです。感じる心というのは、歌の音程の良さや、リズムの良さだけに反応するのではないと、改めて思う事ができる音源です。Bill Evansの伴奏は、懐が深く、暖かく包み込む様な伴奏で、この曲を切なく表現しています。ぜひぜひ、みなさんにも、あの夏、あの冬、いつかの思い出を思い出しながら、聴いて頂きたい一曲です。

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